君といっしょに Second

しばらく、結愛を抱っこして待っていると…

看護師さんに呼ばれてしまう…

体が震えてきた。

情けないけど、動けない

診察室に入るとき、陽翔がいつもいっしょだったけど、今日は隣に陽翔がいないからいつも以上に恐怖心が……

さらに今日は体調も良いから、注射されるところを想像してしまう。




「結菜、おいで 」


なかなか私が診察室に入らないので
診察室から笑顔で手招きしてくれる陽翔…

陽翔のところに駆けよりたいけど、
このあと注射されることを考えると…
足がすくんでしまう…





陽翔がこっちまできてくれて、手を握ってくれる…


「大丈夫…?
怖くなっちゃった? 動ける?」


陽翔の体温がじんわりと伝わり…
少しは安心してなんとか動けるように
なってきた。


「…うん 」


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