君といっしょに Second

「結菜、じゃあ診察するね 」

陽翔の手が服の中に入ってきて
ピタッと聴診器が肌に当たる。

この感覚苦手だけど、陽翔はいつも聴診器を手で温めてから入れてくれるから恐怖心も和らぐ


「はい、いいよ

じゃあ、少し頑張ろうな」

陽翔は頭を撫でてから注射器を持ってくる。

涙目になってきた…


「結菜、腕まくるよ。
すぐ終わるから 」

陽翔に腕をまくられて
消毒される。


「力入っていると痛いから力抜こう
深呼吸だよ

じゃあ、ごめんね…刺すよ。 」


痛いよ………

刺されるのも痛いけど、薬が入ってくるのが痛すぎて、なみだがどんどんこぼれていく。


「はい、終わり。
よく頑張ったな 痛くしてごめんね…」

涙を拭ってくれる陽翔…

「ううん、大丈夫…」


「じゃあ、次、結愛診察するから 」

陽翔がそう言ったので
夏菜さんにあずかってもらっていた、
結愛を抱っこする。


結愛はまだ生後3ヶ月だけど
病院が嫌いみたいで、この前検診のときも大泣き…

今はスヤスヤ眠っているから起きなければ良いんだけど………


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