君といっしょに Second

「結菜,結愛の服まくってくれる?」


「うん…」

どうか起きませんように…
そう思っていたけど陽翔が聴診器を当てた瞬間に…


「ぎゃあああぁぁ…………」

大声で泣きだす。

私も嫌な気持ちがすごくわかるから
かわいそうになっちゃうよ………


「よしよし よしよし…お父さんだから……怖くないよ…」


そう言うけど、怖いものは怖いよね………



「病院嫌いのところまで結菜そっくりで可愛いな

じゃあ、結愛の腕まくって」


動いたら危ないので、結愛の腕をまくって
しっかり抑える。

けど、注射針を見ると私まで震えてきちゃってうまく力が入らない。



すると、陽翔が手を重ねてくれて

「結菜、目つぶっていて 」

と言ってくれた。


キュッ…と目をつぶり結愛を固定する。


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