好きって言わせるから。



それから私はなぜか映画館へ連れていかれ最近話題の映画を黒瀬くんと見た。



帰るときにはもうすっかり薄暗くなっていて家まで送ってくれるらしく、黒瀬くんと一緒帰り道を歩く。




「あ、あの……黒瀬くん、もう許してくれたでしょうか…?」



「……」



あ、あれ…?



無視…?



もしかしてまだ怒ってたりする…?



もしそうだとしたらこの先どうしよう…



また彼のいうことを聞かなきゃいけなくなる…?



「黒瀬くん…?」



もう一回そう呼んでみてもやっぱり無視。



でも彼は何かを見るようにほんの少し口角を上げている。



すると誰かに声をかけられ……

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