好きって言わせるから。



その証拠に目が合ったとき、にやりと笑っていた。




私が彩葉ちゃんとファミレスに来る前にどこに行くの?と聞いてきたのもここに来るためだったのかも…




なんて考えすぎかな…




それほどこの男は見た目によらず悪魔で腹黒い。




叶斗がたまに見せる意地悪さを超えてきている。




四人とも私たちのテーブルに座って隣には黒瀬くんが座る。




もちろん目の前に座っているのは叶斗と彩葉ちゃんで隣同士。




「俺の名前は駿っていうんだ! よろしくね心桜ちゃん!!」



「へ、あ、よろしくね駿くん」




まさか声をかけてくるとは思ってなくてびっくりしながらも私は彼に笑顔で返した。

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