好きって言わせるから。




賭けをしてからもうすでに一ヶ月が経とうとしていた。




時が進むにつれ募っていくのは焦りと不安。そして苛立ち。




心桜に何もできない自分が余計に腹が立って、心桜に近づく黒瀬には焦りを感じていた。




心桜を奪われそう。




一番近くにいた存在が、大切な存在が離れて行ってしまいそうで怖かった。




し、心桜が黒瀬に気持ちが向いているかもって考えると余計自分に苛立ちが増す。





手なんか繋いで、さらにはキスマークまで付けられて。




このイライラと嫉妬を自分で制御することなんてできなかった。


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