好きって言わせるから。

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「それで。何があったの？　

どうせまた瀬名くん関係でしょ？」



「うぅ…どうしてそれを…」



「心桜が落ち込んでるときぐらい分かるよ。それに瀬名くんの行動が変わったし？」





やっぱり何年もずっと一緒にいたからか花穂にはすぐにバレてしまう。




朝、明らかに元気がないように見えた私を花穂は屋上へと連れだしてきて何があったのかを問い詰められる。





5分前に授業が始まる予鈴が鳴ったということは私たちは1限目の授業をさぼっていることになるのだけど花穂は気にしていない様子だ。





「朝から彩葉ちゃんと瀬名くんが別れたって噂でいっぱいだし、瀬名くんは朝から女の子を無視。これはなんかあったとしか思えないでしょ」



「っ…」




「どうなのよ心桜。いっつも心桜はなんも言わないからこうでもしないと絶対言わないでしょ」




っ、確かに花穂に聞かれなかったら言ってなかったかもしれない。