好きって言わせるから。
顔はよく似ていると言われるのに性格はあまり似てない私とお母さん。
お父さんは似てるというのだけどどこが似てるんだろう…
どちらかというと私よりも花穂に似てるような…
だからこそ友達のようにお母さんと接することができて家にいる時間が楽しいのだけど…
「一応私は心桜の味方でもあるけど叶斗くんの味方でもあるからね?」
そういいクスッと笑ったお母さん。
叶斗の味方って…?
なんの味方…?
そのことをばっかり考えていると朝ごはんを食べ終わったお母さん。
そんな意地悪なお母さんが「ふふっ、青春ね。早く、くっつかないかしら」と思ってたことは知らはずもない──。