好きって言わせるから。



「やっぱりブレーカーが落ちてただけ」


「そ、そうなの……? でもなんで…」



叶斗と一緒にブレーカーを確認してみると家中の電気がすべて落ちていたみたい。


もう一度電気を付けなおすと一気に明るくなった家の中。



それと大きなテレビの音。



「なんでか分かる?」



なにか確信したようにニヤリとする笑みはなんとなく嫌な予感がする。



それでも分からないから首を横に振れば…



「幽霊」


「っ、う、嘘でしょ……?」


「嘘じゃない。今だって心桜の後ろに小さな女の子が立ってるけど…」



あまりにもガチトーンな叶斗も声。



「叶斗もう帰っちゃうの…?」



そういえばなんで叶斗私の家に来たんだろう…


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