好きって言わせるから。
「千隼! ぜひ心桜を送ってほしい!! 1人じゃ心配だから…」
「もちろん~ 俺も心桜ちゃんが事件に巻き込まれたら嫌だし?」
………花穂と千隼くん、もしかして勝手に話進めてる?
「あ、でも心桜に手は出しちゃダメだよ? もし手出したら私ともう一人怒るやついるから!」
「じゃあ帰るね! 心桜また明日!」と言ってお店を出て行ってしまった花穂。
てことは……
ちらっと目の前にいる千隼くんに目線を向けると…
「さ、帰ろ心桜ちゃん!」
「え、あっ、千隼くん……っ、申し訳ないよ…」
千隼くんに手首を掴まれて店の外へと出た私たち。
もう夜9時を過ぎてて千隼くんも受験生だし…