好きって言わせるから。
「ち、千隼くんは友達だよ…?」
「ふーん。‘‘千隼くん‘‘ね… ムカつく」
え……
なんかまずいことでも言ったかな…
さっきよりも不機嫌になっていく叶斗。
「じゃあ。バイト黙ってたのはなんで?」
「…知ってたの…?」
「言ったじゃん。栞さんがいない間心桜の家行くって。
あのさ。心配なんだよ。心桜がいないだけで俺がどんだけ焦ったか分かってんの?」
「っ、ごめん……」
「ほんと危なっかしい。栞さんにはバイトすること言ったくせに場所は言わないし、千隼っていう男となんか仲良くなってるし」
私がバイトしてるのお母さんから聞いたんだ…
こんなに叶斗が心配してくれるとは思わなかった。