好きって言わせるから。


「私じゃダメ…なの…?」



「うん。君のこと傷つけちゃうから」



「で、でも他の女の子とは付き合ったりしてる…」



「あれは相手も本気で俺のこと好きじゃないから。それに本人たちも傷ついてもいいって言ってるし」




俺も遊びっていうか利用しちゃってる分、本気で好きになられるとさすがにその気持ちは利用できない。




「傷ついてもいい…! だから付き合ってくれませんか…っ」



「俺、好きな人いるよ」



涙目になりながらも付き合ってほしいという彼女にそう伝えれば…



「じ、じゃあ! 2ヵ月! 2ヵ月でで叶斗くんを振り向かせるように頑張る! もし振り向いてくれなかったら諦めるから…っ」



「っ、それでも君を傷つけることになる。俺は小さい頃から好きなやつしか見てない。


だからこれから先君を好きになることはないよ。それでもいいの?」




もうすでに傷つけてるかもしれない。


< 92 / 257 >

この作品をシェア

pagetop