ハツコイ~君と出逢えた奇跡~
「あんた、名前なんて言うの?」


後で自己紹介するはずなのに……。

「ねぇ聞いてる?」

めっちゃこの人饒舌っ。男子とは、仲良くしたい訳じゃないんだけど……。

と言うよりも、まずこの人すごいイケメン……。


絶対モテる人なのに、なんでこんな私に話しかけてくれるんだろう。ちょっと嬉しいけど。


「おーい」

「はいっ!」

「さっきから、はいしか言わないね。なんで?」


すごい質問してくるこの人……。だから、なんでこんな私に話しかけてくるんだろう。



「名前は?」


「双葉……」


「双葉さんね。よろしく、俺、翔太」


まだ、名前言ってる途中だったんだけど……。翔太くんって言うんだ。


これって、もう、友達認定されてるのかな。いや、されてる訳ないよね。それはそれでちょっと悲しいけど。


でも私人見知りで内気だし、友達は、陽葵くらいしかいなかったな。でも、陽葵は、私に嫌がらずいつも話を聞いてくれたな。陽葵ってば優しいし可愛いって……。


翔太くんも、陽葵に似てるのかも。陽葵と、翔太くんは、お似合い……。


「双葉さん、ライン、交換しよ」

「へっ」


私、家族と、陽葵以外にラインか交換するの初めて……。友達居ないから……。


てことは、もう、友達って事?嫌、そんなわけないか。


「おーい、スマホ、持ってないとか?」

「いえ、持ってますっ!」


「よし、はい交換!」

初めて、男の子のライン友達が出来た。翔太くんは、やっぱり陽葵みたいでカッコイイ。


って、私何思ってんの!?カッコよくなんかない……陽葵をの方が何倍もカッコイイから……。


「これから隣よろしくね」


「……はい」
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop