キミのことが好きすぎて
5.運命のテスト
「らんらんららら〜ん」
鼻歌を歌いながらご機嫌な私は、勉強道具を鞄に詰めながらニコニコしていた。
だって、もうすぐクリスマスだからーー。
何としてでも、悠真先輩と過ごしてみせる。
どこに行こうか?
ショッピングもいいけれど、テーマパークにも行きたいし、駅前のイルミネーションを見に行くのもいい。
その前に、誘わなければいけないのだけれど、断られる事なんてはなから考えてはいない。
ウキウキしながら、悠真先輩とのデートを想像している。
「結愛、楽しそうね」
「うん!だってもうすぐクリスマスじゃない」
私を見て、呆れたように言った紗奈ちゃん。
どうして?誰だってクリスマスは楽しみじゃないの?
紗奈ちゃんとも過ごしたいけれど、ここは悠真先輩と是非とも過ごしたいので、紗奈ちゃんには遊べないとすでに伝えてある。
「はぁ......分かってないようだから言うけどーー」
そう、ため息をついた紗奈ちゃんは、私に爆弾を落とした。