キミのことが好きすぎて
「赤点取ったら、結愛にクリスマスはないわよ?」
「はっ......。そんなの嫌だ!」
絶対に赤点は取らないんだから。
そのためにこの間から勉強を初めている訳だし......。
進み具合はーー、まぁ置いといて......。
少しはマシになった気がする。
「まぁ、今の結愛は勉強頑張っているものね〜。あの“悠真先輩とふたりっきり”で勉強を教わっているんだからね〜」
「ちょっ......、紗奈ちゃんっ」
“悠真先輩とふたりっきり”を強調して言った紗奈ちゃんは意地悪だ。
私がうろたえると分かっていて言っている。
嬉しいことは間違いないけれど、これでもちゃんと勉強しているのだからーー。
いつもならすぐに飽きる勉強も先輩のおかげで、ここまで続いている。
ほとんど分からないから、説明してもらって、解き方教えてもらったり、ポイントを教えてもらったりーー、って、考えてみると教えて貰ってばかりだ。