キミのことが好きすぎて
しかも、問題が解けたあとの少し緩く微笑む悠真先輩の顔は、最高なまでにメロメロに溶けてしまいそうになる。
あれ?嫌なはずの勉強が、私にとってのメリットしかない気がする。
こんなにいい思いをしていて良いのだろうか......。
「とはいえ、テストまであと1週間ーー頑張りなさいよ」
そうーー、紗奈ちゃんが言うように、テストまでの時間は待ってはくれない。
1ヶ月以上あったはずの時間は、既に1週間前に迫っている。
悠真先輩に勉強を教わり始めて、最初は週に2回、火曜日と木曜日に図書室で教わっていた。
だけどそれが今では、毎日の日課になりつつある。
範囲が多いせいもあるけれど、私の進み具合が遅いため、間に合わないと判断されて、先週の木曜日の時に明日も来いと言われ、必然的に毎日勉強することになってしまったのだ。
これが、いい事なのか悪いことなのかーー。