キミのことが好きすぎて
7.好きが詰まったおべんとう
クリスマスデートも終わり、冬休みに突入した。
冷たい風が肌を刺して痛いので、ほとんど家に引きこもっている。
その為、考えることはクリスマスデートの事だ。
楽しみすぎて、初め少し失敗してしまったけれど、結果的に良かったと思っている。
前もって決めていた通りに、水族館に行って、帰り道には告白もできた。
悔いはない。
ーーはずなんだけれど......。
「好きです」
そう言ったところまでは良かった。
今回もキッパリ断られるか、それとも流されるか......、そう身構えていたのに、悠真先輩の反応は想像を超えてきた。
「あっそ」
そう言ったのだ。
今までにない反応。
しかも、真顔ならまだしも、先輩は笑って言った。
一体これは、どう捉えたらいいの?脈アリ?それとも、ただ魔が差しただけ?
悠真先輩を落とすには、次はどうしたらーー。
作戦を立てるにも、脈アリなのかどうなのかが分からなければ、何も始めることは出来ない。