キミのことが好きすぎて
大きいのに、何も無いためあまり人が来ない公園でもある。
駅から近いのに勿体ないーー。
入口にはまだ誰もいないから、悠真先輩はまだ着いていないのだろう。
私は、全速力で漕いできたせいで上がった息を整えながら、待つことにした。
ーー美味しいって言ってくれるかな?
たぶん、吐き出すほど不味くはないはず......。
初めの方に作ったのは置いてきたので、今タッパーに入っているものだけを見れば、見た目だけは成功しているのだ。
ドキドキしながら待っていると、同じく自転車で悠真先輩が来た。
「悪い、待ったか?」
「いえ、今来たところです!」
突然呼び出した......というか、来てもらうことになったのは私のせいなのに、こんな所で憧れのやり取りができるとは思っていなかった。
デートの時は失敗してしまったので、思わぬ所で成功して嬉しい。自然すぎて、自覚なしに逃すところだったけれど......。
「それで?」
「え?」