キミのことが好きすぎて



「鳴海先輩は、悠真先輩と仲良いんですか?」


「ん?あぁ、私たちは幼なじみなのよ。だから、幼稚園の頃から一緒なの。なんなら、その頃の話からできるわよ」



悠真先輩の幼稚園の時の話ーーっ、聞きたい!


幼なじみって事は、きっと色んなことを知っているのだろう。


でも、そんなに長い付き合いなら、悠真先輩が好きって事は無いのかな?

そうなったら、鳴海先輩は私のライバルーー?



「あのーー、鳴海先輩は悠真先輩のこと......」


「こいつが好きかって?そんなのありえないわ。私付き合ってる人居るし、こいつの本当のせーー」



そこまで言ったところで、慌てたように悠真先輩が遮った。



「分かった!行く、行くから」



という事は、デートに行けるの?


私は一瞬のうちに、嬉しさで笑みが溢れる。


鳴海先輩の言った、本当せーーの続きが気になるけれど、そんな事がどうでも良くなるくらい嬉しい。



「悠真先輩、やっぱり行かないは無しですよ?」


< 23 / 228 >

この作品をシェア

pagetop