キミのことが好きすぎて
「鳴海先輩は、悠真先輩と仲良いんですか?」
「ん?あぁ、私たちは幼なじみなのよ。だから、幼稚園の頃から一緒なの。なんなら、その頃の話からできるわよ」
悠真先輩の幼稚園の時の話ーーっ、聞きたい!
幼なじみって事は、きっと色んなことを知っているのだろう。
でも、そんなに長い付き合いなら、悠真先輩が好きって事は無いのかな?
そうなったら、鳴海先輩は私のライバルーー?
「あのーー、鳴海先輩は悠真先輩のこと......」
「こいつが好きかって?そんなのありえないわ。私付き合ってる人居るし、こいつの本当のせーー」
そこまで言ったところで、慌てたように悠真先輩が遮った。
「分かった!行く、行くから」
という事は、デートに行けるの?
私は一瞬のうちに、嬉しさで笑みが溢れる。
鳴海先輩の言った、本当せーーの続きが気になるけれど、そんな事がどうでも良くなるくらい嬉しい。
「悠真先輩、やっぱり行かないは無しですよ?」