キミのことが好きすぎて
「おい、さっきのはどういう事だ」
「さ、さぁ......。な、なんのことでしょうね〜」
先輩に知られてしまったらアウトだ。
せめて、ケーキを食べるまでは秘密にしておく必要がある。
「今更帰ろうなんて思ってないから、全てを話せ」
「えっと......」
悠真先輩の背後から、黒いオーラが出ている。
怖い、怖いよ。
甘い雰囲気のお店とは、見事にミスマッチだ。
これは、隠しているのは無理かもしれない。
「わ、分かりましたっ。話すから、話すからそのオーラ閉まってください......」
さて、どこから話そう。
じっと私を見つめてくる悠真先輩の視線は鋭い。
「えっと......、どこから聞きたいですか?」
「初めから、全て」
ですよねーー。
私の問いに、即答した。
「怒らないですか?」
「内容による」
うん。これはやばい。
素直にそのまま言ったら、怒られる気がする。
でも、隠し通せる自信もない。