キミのことが好きすぎて
4.図書室でふたりきり
「中山、お前期末で赤点とったら冬休み無いから」
「......マジですか」
球技大会も終わったし、冬休みまであと少しとなった11月。
どこに行こうか、何をしようか、ウキウキと考えていた私を、担任の先生はどん底に落とした。
「大マジだ。お前、中間もやばかっただろ?だから期末赤点とったら、冬休みは補習確定」
それは、本当にヤバいやつじゃないか......。
夏休みは日数が長かったから、補習があっても遊べたけれど、冬休みとなるとそうはいかない。
たった2週間しか無いのだ。
それが補習で全て潰れるなんて、阻止したいに決まっている。
「なんの為に今のうちに言ってると思ってるんだ。ちゃんと勉強しとけよ」
「ーーはい......」
私は、肩を落としたまま職員室を後にした。
勉強しとけと言われても、分からないものは分からない。
どうしうかーー。
とぼとぼと歩きながら、私は教室に戻った。
どんよりとした暗い表情のまま席に座る。