俺の彼女は魔法使い
教室に入ってすぐに目に入るのは、例の如く黒板前の座席表だ

自分の席を確かめて、席に向かうと、昨日の彼女と目が合った

彼女は俺に気がつくと、俺を自分より中の席に通すために、立ち上がって通路に出た

自分の席につくと、彼女は俺の横に腰をおろした

この授業は必修科目だから、隣に座るという事は、学籍番号が1つ違いだという事だ

1回生で、言語クラスが同じならとる授業も何個かはかぶるか

そう思いながら俺はキリ教のテストを受け始めた

俺の通う大学は私立だから、この教科が必修なのはいたしかたないが、それでもやはり少々納得がいかない気もしなくはない

また、このテストはいやらしい事に出席点はないくせに授業に出ていなければ単位が取れないようなテストをする

多くの生徒がこのテストに苦しむ中、俺もその中の1人として苦しんでいた


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