俺の彼女は魔法使い
あぁ、可愛いなぁ


顔がニヤけそうになるのを、手で覆って隠す

そうして出来るだけ彼女から顔が見えないように外を見ると、もうすぐ終着点


「大丈夫。もう、着くよ」


そう俺が言うと彼女は外を見て、少しホッとした顔をした



観覧車を降りて、地下鉄の入口まで彼女を送ると、なんだかやり切った気分で環状線の窓から星を見上げる


これはきっと……
慶太に報告したら「何でそこで答え聞いとかねぇの?」とか「そこ攻めとけよ!!」とか言われるんだろうなぁ、と思いながら俺は家路についた


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