俺の彼女は魔法使い
「そのために今日来たのか?」


そう尋ねる俺に、彼女は言いにくそうに黙っている

それから少しの間があって彼女は口を開いた


「そう言えたら、どれだけ良いかしらね」

「それはどういう意味?」


彼女から決定的な答えを聞くために、俺はその言葉を催促する


「もう誰かに恋するなんて思わなかったのになぁ…」

「え??」


彼女が何かを言った気がしたが、俺にはその言葉が聞き取れなかった

彼女はそれからこちらを振り返って、俺を見据える


「好き………だょ」


ボソッと、でも俺に聞こえるくらいの声で、彼女はそう言った


「好き、好きです」


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