俺の彼女は魔法使い
彼はとても楽しそうにそう言ってくるが、今こんな所にいてる場合ではない

なんて言ったって浪人生

センターまで、あと10日くらいしかないはずだ


「お前、いい加減家帰って勉強した方が良いんじゃねぇの?」


そう何度か提案しているのだが「分からない問題あったら、ここにいたら誰かに聞けるじゃん」と言って、俺の机を奪ったきり離れない

だいたい関西の有名国公立、某K大を目指しているヤツが分からない問題を、ここにいる誰が教える事が出来るというのだろうか……

そう思いながら、ベッドから起き上がると、床には屍累々……

野郎どもがやりたいように散らかして眠っている

これ片付けるのか……と頭を抱えていると、携帯の着信音がどこからか聞こえてきた


♪~♪♪~~


どこから鳴っているのかと思っていると、秀哉が携帯を開いて見ている


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