俺の彼女は魔法使い
『あぁ、秀哉のか……。俺と着信音一緒だったから、俺のかと思ったんだけどなぁ』

そう思いながら、片付けをしようとテーブル上の空き缶に手を伸ばしかけて思い当たる


俺と同じ着信音……?


そんな訳がない

確か秀哉の着信音は、違うバンドの曲だ


「おい、待て!そのケータイ……ってやっぱ俺のじゃん!!」

「あ、ばれた?イイとこだったのに……」


秀哉からケータイを奪い返しつつ『イイとこ?』といぶかしく思う

しかし、それはケータイの画面を見てすぐに理解が出来た

ケータイはメール画面になっていた

そうして先ほど受信したメールは彼女から

『これで良いの?』という本文と共に、着物姿の彼女の写メがついている

そのアングルは斜め上からで、ちょうど上目づかいになっている


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