俺の彼女は魔法使い
溜息をつきながら、試験の行われる教室への階段を上っていくと、彼女の姿が目に入った

学籍番号が隣の彼女、確か楠木さんだ


『もしかして同じ教室に向かっている?』


と思っていると彼女はトイレに入って行った

まさかなぁ~と思いながら、俺は教室のドアを開けて席についた



少ししてから、まさかな出来事が起きた

隣に来る人の気配を感じて俺が顔を上げると、そこにいたのは先ほどより目を丸くしている楠木さんの姿だ

彼女は苦笑しながら俺の隣に腰を下ろすと「今日はずっと一緒だね」と話しかけてきた


< 16 / 284 >

この作品をシェア

pagetop