俺の彼女は魔法使い
「ちょっ、お前!返せって!!」
「楠木さん……だったよね?今から初詣行こうと思うんだけど、一緒に来ない?」


何言いだしてんの!?この人!!

誰か、誰かこいつを止めてくれ……


「え?ここまで結構かかる?んじゃ、俺車出して迎えに行くよ♪」


その申し出にどうやら彼女は断わりを入れているよう


「え?いいって、いいって♪男ばっかだとやってらんないし。どこに迎えに行けば良い??」


その後「うん」とか「あ、あそこね。OK」などと会話をして、秀哉は電話を切りやがった


「陽菜ちゃん来るって♪」


振り返ってようやく俺の手元にケータイが返ってくると、ニヤッと笑って秀哉はそう言った


「マジ!?」
「ってか、ヒナって誰??」


いつの間にか、屍だったはずの残りのダチが起きていた


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