俺の彼女は魔法使い
車を降りて彼女に近づいて行くと、今日も彼女は何やら音楽を聴いているようだった

今日の服装は、ニットに短めのスカート、アーガイル地のニーハイ、その上に白いダッフルを着ている

さっきまでは振り袖を着ていたはずなのだが、さすがに着替えてきたのだろう

でも、何もそのスカート履いて来なくても良いじゃないですか…

そして、ニーハイが良い感じに似合っていて、余計にムカムカしてくる

俺がトントンと彼女の肩を叩くと、彼女は驚いた顔をしてこちらを向いた

しかしすぐに俺だと分かって「明けましておめでとう」と言って笑った

それから彼女はイヤホンを外して、カバンに直し始めた


「なぁ、いつも何聴いてんの?」


会うたびに曲を聴いてる彼女を見て、疑問に思っていた事を、せっかくなので今日は聞いてみる事にした


「何って……。今日は岩崎くんに教えてもらったアーティストの曲♪」


ニコニコしながら「何か、ハマっちゃって」という彼女を見ていると、『健気~、可愛すぎて大丈夫かよ!?』と思ってしまう

こんな俺はオヤジなのか!?

オヤジの考えなのか!?


< 164 / 284 >

この作品をシェア

pagetop