俺の彼女は魔法使い
やっぱし彼女は可愛いんだなと実感しつつ、1週間会わないのは変なのか?と疑問に思う

それを3人に尋ねると「普通は良いけど、付き合い始めた当初、しかもあれだけ可愛かったら会いたくなる」というのが答えだった

そうして何やら3人でこそこそと話すと、頷き合って俺の方を振り返ると、口々に言葉を発し始めた


「翔太……。悪かった!!」
「俺ら帰ります!!」
「あとは2人で……」


まるで某お笑いのローテーショントークのようにそう言うと、それぞれ手に持っていた100円玉を俺に渡してスタスタと歩いて境内を出て行ってしまう

途中、秀哉が立ち止まってこちらを振り返ると「あ、大判焼きは叔母さんにでもあげてやってくれ」と言って再び歩いて行く

そう言って彼らは姿を消していった……

掌に残った100円玉3枚を見て『そこは律儀なんだな……』と場違いな事を考えてしまう

首を振って、その場違いな考えを振り払っていると「あれ?皆は?」と後ろから彼女の声が耳に入ってきた

< 174 / 284 >

この作品をシェア

pagetop