俺の彼女は魔法使い
久々に行った高校は、何も変わっていない

ただお正月だから人っ子1人いないのが違うくらいだ

誰もいないグランドを通りぬけて校舎近くの階段に腰掛ける


「ここが岩崎くんの通ってた高校かぁ」


そう呟いて、彼女はあたりを見渡している


「何でこんなとこに来たかったわけ?」


そう俺が尋ねると、彼女は「そんな事決まってるじゃないの」といった表情で答えた


「だって、知りたいじゃない?岩崎くんがどんな高校時代を送っていたのか」


ニコッと笑って彼女はそう言う

それからいくつか彼女の質問に答えて、俺は腰を上げた


「なぁ、学校の中入ってみよっか?」


そう言って突然立ち上がった俺を見て、彼女は「え!?」といいリアクションを返した


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