俺の彼女は魔法使い
色んなところで毎度毎度驚かせてくれる彼女を横目に、俺達は3年の教室がある3階へと向かった

さすがにお正月だから人がいないのだろうか?

そう思うくらいに人気が全くない校内を歩きながら、懐かしさを感じる


「ここが購買」
「ここが理科室」


図書室・音楽室・美術室と途中色々な教室を案内していく


「さすがにここは少し怖いんだけど、職員室……」


誰かいると、不法侵入でマズイ事になりそうなので、そこだけは廊下の角から遠目に紹介する

そうして最後に3年間最後の教室になった部屋へ

教室の前まで来て「開いてないだろうしどうしようか」と思っていると。彼女がスッと前に出て教室のドアに手をかけた


「開いてたら面白いよね~」


笑いながら彼女が戸を引くと『ガラガラ』と教室のドア特有の重い音が廊下に響いた


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