俺の彼女は魔法使い
階段を上って、1番奥の部屋

自分の部屋なのに、なんだか少し躊躇してしまう

ゆっくりドアを開いて、思わず再び閉めそうになる

部屋の真ん中らへん

ちょうどベッドの隣にあたる床に、彼女は寝そべっていた

ふと大掃除を真面目にしといて良かった…と思う

瞼を閉じたまま、無防備に寝そべっている彼女を見ながら、まったくこの子は…と頭を悩ませてしまう


彼氏の家に来て、彼氏の部屋で、無防備に寝んなっ!
これはどう解釈したら良いんだよ!!


理性を懸命に保ちながら、俺が彼女の方に一歩踏み出すと、彼女はゆっくりと目を開けた

寝転んだまま視線をこちらに向け、彼女は驚いたように目を見開く


「おっどろいたぁ!」


「分かりやすいように入って来てよ」と笑いながら彼女はクイッと起き上がった


「意外と綺麗だよね~。男の人の部屋って、もっと汚いんだと思ってた」


正座を崩したような座り方をしながら、彼女は俺に笑顔を向ける


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