俺の彼女は魔法使い

「陽菜ちゃんは本当に良い子ねぇ～」


夕飯時、いつもの食卓は叔母さん夫婦と俺の３人だが、今日は以上なほどに人が多かった

その中に彼女がいるのが余計に非日常的だ

いつの間にやら『楠木さん』から『陽菜ちゃん』に変わっている叔母さんを横目に見ながら、夕飯をつつく

次から次へと繰り出される質問に慣れてきたのか、彼女もだいぶと馴染んできたようだ


「な、何をおっしゃるんですか！！」


それでも、褒められるのは慣れていないのか、照れているのか、アタフタしながら彼女は叔母さん達と話している


「翔兄ちゃん、今日は元気ないぃ？」


心配そうに俺の顔を覗くのは、亮太だけのようだ


「お前は可愛いなぁ～！！兄ちゃんは大丈夫だ！」


亮太の頭を撫でて、俺は残りの夕飯に手を伸ばした