俺の彼女は魔法使い
お湯を両手でぴしゃりと顔にあてて、息をつく

そこで考えてはいけなかった事に気づいてしまった


『さっきこのフロに彼女も入ってたんだよな……』


気がつくんじゃなかった……

気づいたところで、どうしようもない事に悩んでしまう

だいたいこんな事考える時点で、変態なのでは!?


ダメだ、やめよう……


邪念を振り払うために、浴槽から出ると、俺はシャワーを頭からかぶった


「つめたっ!!」


突然出したシャワーの水は、まだお湯には変わっていなかったようだ

まったく、踏んだり蹴ったりで嫌になる


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