俺の彼女は魔法使い
「亮太も寝たし、一緒に陽菜ちゃんも移動してあげようと思うから、手伝ってくれ」


兄貴に言われて、真っ赤な彼女を、いわゆるお姫様抱っこで運ぶ

持ち上げた彼女は、寝ているからか、少し重い気がする

重い気はするが、これは軽い方だろう

普通に運べる程度の重さだ

にしても、腕細っ!!


「っん……」


階段を上ろうとした瞬間に、彼女は小さく寝息をたてる


うわ~、無理!!


さっさと階段を上って、亮太と彼女を同じ部屋に寝かせる

敷いた布団に彼女を寝かせて、掛け布団をかける

無防備にスヤスヤ寝ている彼女を数秒眺めてから、俺は部屋を出た


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