俺の彼女は魔法使い
そんな感じで今ここにいるわけだ


「い、痛い……」

「え!?どっか捻った??」


彼女の言葉に慌てて駆け寄ると、彼女はプクッと膨れて「捻ってはないけど」と答える


「助けてよぉ~!!立てない……」


そう言う彼女は、立とうとしては滑って立てない様子

スキー経験は中学の合宿以来という彼女

そう言えば「私は止まるポーズとっても止まらなかったもん!!」と言っていたような気がする

まさか、本当にそんなヤツがいるなんて……


「ほら!」


彼女のスキー板を外して、手を差し伸べる

掴まれた手をクイッと上げると、彼女は簡単に持ち上がった


「おっとっと……」


そのまま勢いよく前のめりなる彼女を支えながら、次はスキー板

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