俺の彼女は魔法使い
世話のかかる彼女なんて、本当に珍しい

どちらかと言うと、彼女は世話をやく側の立場の方が多い

この光景、何かに残しておきたいところだ


「お嬢様、御身足を」


そう言って彼女の前にしゃがんでスキー板を並べる


「な!何言ってんの!?」


俺の気まぐれなセリフに、彼女は赤面しながら立ちすくんでいる


「冗談だっての。はい、右足」

「え、あ…はい」


言われた通りに彼女は右足を出して、スキー板をはめる

そして左足

両足共に履き終わったところで、指導にはいっていく


「もう少し足に力入れてみ?力で負けて滑っちゃんじゃないかな~?」

「こ、こう??」


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