俺の彼女は魔法使い
「やっ…だめっ……岩崎…くん。やっぱり私、怖いよ……」


潤んだ瞳で彼女は俺にそう言いながら、不安の眼差しを向けている


「大丈夫、ゆっくりしたら怖くないから」


それを安心させるようにそう言って、俺は優しく笑った

それでも彼女は不安なのか、俺から視線を逸らして、静かに息をついた


「でも……」


困った表情の彼女は、本能的には苛めてしまいたくなるが、今日はそれを抑えてやさしく声をかける


「大丈夫だから、俺がちゃんとリードするから……」













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