俺の彼女は魔法使い
正直言うと、佳奈に感謝

だって、絶対、どう考えても、今日彼女と同じ部屋で一晩過ごせと言われたら、俺は2回目の生殺しを食らう気がしてしょうがない……

それだけは勘弁してって感じだ


「面白くねぇ~!!なぁ翔太、チャンネル変えて良い??」

「有料以外ならな」

「鬼―!!」


ぼやく慶太は置いといて、フロに入る

寒いところから帰って来た後のフロは、何でこんなにも気持ち良いのだろうか

充分に温まって、身を清めてから、フロを出て浴衣に着替えて部屋に戻ると、意外にも慶太は大人しくスポーツ番組を見ていた

絶対言った事守ってないだろうなぁ~と思っていたので、少し驚く


「お先~」


そう声をかけると「ん?あぁ、OK~」とテレビに目を向けたまま慶太は答えた


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