俺の彼女は魔法使い
大学の門をくぐって向かうは2限目の教室

授業開始まで……

あと5分?

時計台が表示する時刻が正しいならば、あと5分

絶対に正しい時計台の時刻が、少し狂ってたら良いなぁ~と思いながら、門から1番遠い社会学部へと向かう


「岩崎くん、早っ!!ちょっ……、ほんと待って………」

「え!?」


振り返ると、彼女は息を切らしている


「ヒール履くから……」
「だって……今日バイトだもん………」

「……分かったよ。ホレ」


そう言って彼女の手を取ると、俺は勢いよく駆けだした


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