俺の彼女は魔法使い
「おっはよぉー♪」


元気よく彼女は教室に入っていくと、自分の席についた

さっきまでの弱音を吐いていた彼女はどこにいったのだろうか……

教室棟の前までやってきて、階段を昇り終わった頃には、息を整え、服装を整え――――

素晴らしい切り替え具合

そんな彼女の後ろについて、俺も席についた

そんな俺の席は、今学期も彼女の斜め前の席

講読演習は申込制のはずなのに、なぜかメンツの半分以上は昨年度と同じ

皆考える事なんて同じらしい



授業が始まって睡眠欲が出てきた頃に、良いタイミングでケータイのバイブが鳴った

ポケットからケータイを出して確認すると


『受信メールあり』


の文字

誰だよ、一体……

と思いながらケータイを開いてメールを確認すると、差出人は慶太だった


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