俺の彼女は魔法使い
「辰にぃ!」


家は隣

でも年齢は9つも離れているから、学校が同じなんて事は1度もなかった

強いて言うなら、親同士の仲が良いから接点があったという程度

それでも………


「おぉ!ヒヨコも今日から中学生?」


いつでも辰哉は陽菜に優しく接してくれる

それは陽菜にとってはトキメキの要素であり、苦しさの要素でもあった


この感情を何と呼ぶのだろうか?


そう思っては、いつも自分の頭をワシャワシャと撫でてくれるその手に、それ以上考える事をやめていた


「ふふふ、そうよ♪私も中学生なんだから!だから『ヒヨコ』は止して!!」


< 244 / 284 >

この作品をシェア

pagetop