俺の彼女は魔法使い
勢いよく走りだして、陽菜は辰哉に抱きついた


「ごめん、ごめんなさい……辰にい、私も好き!私も辰にいが好き!!」


最初は驚いて陽菜を見つめ返していた辰哉だが、少しするとゆっくりと陽菜を抱きしめ返した


「陽菜……陽菜、辰にいじゃなくて……辰哉って呼んで?」


その言葉に陽菜はゆっくりと辰哉を見上げた


「たつ…や……」
「陽菜……」


そう言って2人は静かに口づけを交わした

一筋の涙が陽菜の頬に流れる


「泣かないで……空を見上げて。そうすれば涙は流れないから……。空はいつだって、どこにいたって俺達を繋いでいるから」


そう辰哉は言うと、陽菜の頭をワシャワシャと撫でて去って行った


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