俺の彼女は魔法使い
「それが陽菜ちゃんのファーストキスよ」

「それ……まずくない??」

「だからマズいって言ったじゃない!!」


2人して頭を抱えて溜息をついて、ここにいない翔太の事を思う


1番良い結果と言うのは何のだろう?


『俺は陽菜ちゃんより翔太の方が大切なの!』そう言った慶太にとってだって、陽菜はすでに大切なダチ

翔太も陽菜も大切に思う佳奈にとって、願わくはどちらも幸せである事


「でも私はね、陽菜ちゃんなら大丈夫だと思うんだ」

「え?」


突然そう言う佳奈に、慶太は顔を上げる


「陽菜ちゃんはまだ言いたい事言いきってないよ。彼女は私たちが思ってる以上に……」

「以上に?」

「ん?まぁ、大丈夫よ」


何を根拠に佳奈がそう言うのか慶太には理解できなかったが、今は『大丈夫』だと信じる事しか出来なかたった


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