俺の彼女は魔法使い
何度かコール音がしてから、受話器の向こうから彼女の声が聞こえてきた
『はい、楠木です』
ケータイにかけてるんだから分かるって、と思いながら俺も「あ、俺」と答える
『俺、俺サギですかぁ~??』
笑いながら彼女はそう言うと『どうしたの?』と続けた
「まだ用事終わってねぇの?」
別れてから1時間くらい経っているし、もう良いだろうと思った俺は彼女に電話をかけたのだ
『ん?今から出ようかなって思ってたとこだよ』
「今どこ?」
『今?えーと、教授棟って言うの?社学の横の建物の3階』
「そんじゃ、下で待ってる」
そう俺が申し出すると、彼女は『え、あ、…うん』と答えた
『陽菜~わりぃ、帰りにこれだけ本棚に直して!――あ、はい!』
『はい、楠木です』
ケータイにかけてるんだから分かるって、と思いながら俺も「あ、俺」と答える
『俺、俺サギですかぁ~??』
笑いながら彼女はそう言うと『どうしたの?』と続けた
「まだ用事終わってねぇの?」
別れてから1時間くらい経っているし、もう良いだろうと思った俺は彼女に電話をかけたのだ
『ん?今から出ようかなって思ってたとこだよ』
「今どこ?」
『今?えーと、教授棟って言うの?社学の横の建物の3階』
「そんじゃ、下で待ってる」
そう俺が申し出すると、彼女は『え、あ、…うん』と答えた
『陽菜~わりぃ、帰りにこれだけ本棚に直して!――あ、はい!』