俺の彼女は魔法使い
「いわっ……」


俺が少し力を緩めた瞬間に出来た自由によって開いた口に、舌を絡める


「ん!?……っん………」


こもっていた彼女の力が抜けていくのが分かる

それでも抵抗の色を見せる彼女に、さらに深く口づけをする

長い口づけをして彼女を解放すると、彼女は力が抜けてそのままそこに崩れかけた

崩れそうになる彼女を反射的に支えて、俺は我に返った

息を切らしながら「何?どうして、突然こんな……」と呟く彼女を抱きしめる


「わりぃ、俺……」


俺の謝罪に対して黙っている彼女に耐えられなくなって、彼女を胸から離す


「ごめん……俺の事怖い?怖かったら、今すぐ逃げて良いよ」


そう言って、俺は彼女を解放した


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