俺の彼女は魔法使い
「全然大丈夫じゃないくせに……」


あの細い肩に、彼女はいつもすべてを抱えている気がする


あの時もそうだったのだ

あの時空を見上げていた彼女

たいてい分かりやすい反応を返す彼女だけれど、決して見えない場所がある

いつもそこに何かを抱えているのは分かるのだけれど、それが何かは分からない

大きい事なのか、それとも小さい事なのかさえ

きっと今日も、それらすべてを自分1人で抱え込むつもりなのだ



「カッコわりぃ、俺……」





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