俺の彼女は魔法使い
駅から20分ほど歩いて、ようやく大学に着く

俺の通う社会学部は、まだそこから大学の奥地に行かなくてはならない

普段なら、土曜日にこんなに人はいないのだけれど、今日は他にも言語のテストがあるからか、いつもより多くの人がいた

そうして今日も彼女の隣に座る

彼女はいつも早い…

さっきまで、教科書に目を落としていた彼女は、今は俺を見てる

ほとんど化粧をしてない顔が、落ち着く

「おはよう」とお決まりの挨拶をして、彼女は笑う

それに「おはよう」と返して、教科書をカバンから出した



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