俺の彼女は魔法使い
テストが始まって40分が過ぎた頃、俺は限界を感じて席を立った

これ以上ねばっても、全く解けそうにない…

俺が席を立とうとすると、隣に座っていた彼女も帰る準備を始めていた

それを横目に俺はカバンを肩にかけ、ゆっくり出口へと向かった

テストを提出してドアを開けようとした時、視界の端に彼女の姿が映った


『さっき片付けてたのに、早いな…』


と思いながら、俺はそのまま教室を出た

ほんの数秒で彼女が俺の後に出てきた

誰かを探しているのか、少し辺りをキョロキョロしたあと、少し考えるように眉間にシワを作ってから、彼女は俺に気づいて、隣にやってきた


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